陰キャを発揮した同窓会の話

僕の人生を変えるきっかけとも言える同窓会の話をしようと思います。

大学2年生、彼女いない歴絶賛更新中で参加した成人式の同窓会。同窓会といえばみなさんは何を想像するでしょうか?旧友との再会?思い出話?

僕の場合はOne Night Loveでした(‘ω’)

彼女がいたことがないということは当然ながら連結も未経験ででした。合体への憧れを持ちつつも行動に移せず頭の中だけが性獣と化していた僕が思ったのは、

「中学校の時に仲良かった女子何人かいたし、ワンチャンあるかも!?」

そんな邪な気持ち100%を胸に同窓会会場のホテルへ足を踏み入れました。しかしそこで待ち受けていたのは地獄でした。

物事にはステップがあります。どんなヤリチンやモテ男も最初からモテモテだっただけではない。その結果にたどり着くまでに幾度の挫折と苦難を乗り越えているのです。

さてここで質問です。男子高出身で女子との免疫がほぼ皆無な大学2年生がワンナイトすることは可能でしょうか?

当然不可能です。

軽薄な考えを持って同窓会に挑んだ僕は己の無力さを思い知ることになります。

4,5人の友人と共に会場に入った僕はそこでかつての旧友との再会を喜びました。当然共に入った友人にも他に仲の良い友人はいる。よって次第に散り散りになって話したい人と話す。そこで僕のコミュ障が発揮されてしまったのです。

中学時代仲の良い人は男女問わず一定数いました。しかし心のどこかでこんな考えが頭をよぎるのです

「自分のこと覚えていなかったらどうしよう…」

そんな不安に押しつぶされ、本当は話したかった数人に話しかけることができないまま同じ境遇に陥った同士で壁の花と化していました。

そんな時一筋の光が

なんと中学時代4回くらい隣の席になり、それなりに仲の良かったAさん(仮)がその友人B(仮)さんと一緒に話しかけてくれたのです。「○○君だよね?久しぶり!」と。

しかし悲しいかなここでもコミュ障を発動、僕は簡単な応答しかできず会話を広げることすらできなかったのです。Aさんはおとなしい性格で話しかけるのすら相当勇気を振り絞ったはずなのに。結局一緒にいた友人が話を盛り上げてくれ気まずい雰囲気にはなりませんでしたが、僕の心にはなんとも言えない暗い感情が渦巻いていました。インスタの話題になっても何もできず結局連絡先を何も交換できないまま終わりました。AさんとBさんは「二次会行かないの?一緒に行こうよ!」と誘ってくれました、懐かしのクラスメイトも話しかけてくれました。しかしそんなやり取りを繰り返すうちに僕の頭の中に浮かんだ言葉は

「場違い」

ここは自分の様な人間がいるべき場所ではないと感じたのです。当然、他の参加者はそんなことは思っていないのでしょう。しかし、懐かしのクラスメイトとの再会を楽しみに来た人と邪な感情だけを持って参加した自分の対比、そしてそんな感情を持っていながら行動にすら移せない自分の行動力の無さ。劣等感に押しつぶされた僕は逃げるように同窓会会場を後にしたのでした。

そんな同窓会を経験した僕が自分を変えるためにマッチングアプリの世界に身を投じることになったのはまた別の話。